今回はABS樹脂について解説します。
合成樹脂の一種。A(アクリロニトリル)B(ブタジエン)S(スチレン)を合成させたものになります。

摩耗性や柔軟性に優れており、ガンプラ等のキャラクターモデルではその摩耗性を生かして関節に使われる事がす多いです。
ガンプラでは関節にポリキャップが使われる事があります。しかし小型のキットとなるとポリキャップを仕込むスぺースが十分に確保できない場合があります。そんな時に使われるのがABS樹脂のパーツ。

それならポリキャップを仕込むスペースを気にせずガンプラを設計できるんじゃな!なんという優れた素材なんじゃ!

しかしながら欠点も多いのです…。
摩耗しにくいだけで、摩耗はする
ABS樹脂の特徴でもある摩耗性。しかし過信は禁物。少しずつだが確実に摩耗する。ネットでもABS樹脂の関節がプラプラになった報告は結構耳にします。
対策としては関節が緩くなってきたら瞬間接着剤を点付けして関節を太らせるなどの対策が必要。
あまり塗装するのに適していない
ABS樹脂は塗装をするとすぐにクラック(ヒビ)が入って破損してしまう事がある。しかもABS樹脂のパーツは負荷がかかる関節パーツに使われている事が多い。塗装直後は大丈夫でも関節を動かすうちに破損してしまう事も。
対策の種類が多いが、ひとつひとつ説明させていただきます。
上記の対策をしても割れるときには割れます。一番安全なのは塗装しない事!
専用の接着剤が必要
ABS樹脂のパーツは通常のPS製(ポリスチロール)の接着剤を使って接着する事はできません。
なのでABS専用の接着剤を使用する必要があります。

タミヤセメント《ABS用》
ABS樹脂製のパーツの為だけにこの接着剤買うのがイヤ!という方は瞬間接着剤で接着する事ができるので瞬間接着剤を使用する事をオススメ。

どのパーツがABS樹脂で、どのパーツがABS樹脂ではないのか、見た目ではわからんのぉ

ではどのパーツがABS樹脂製なのか、判断方法を紹介します!

ガンプラの箱には製品素材が書かれており、そこのABS樹脂という記載があれば、そのキットにABS樹脂が使われている事がわかる。

他にもランナーに記載されています。このランナーにある全てのパーツがABS樹脂製だという事。

ここで注意点が!

ランナーにABS樹脂と記載がされていないパターンもあるので注意!


ランナータグにも特に記載はない。

そんな時は説明書のパーツリストを見ましょう!

組み立て説明書のパーツリストには確実にランナーごとに素材が記載されているのでここをチェック!

なるほど!これはありがたいのぉ

ABS樹脂はモデラーの中であまり評判がよくなく、再版されたキットの中にはABS樹脂のランナーがまるまるKPSに変更されているパターンもあるんだがね!

KPSについてはまた今後解説させていただきます!っという感じで今回は以上です!次回の更新もお楽しみに!
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