今回は愛知県の渥美半島にある田原市の田原城へ行ったときの写真を載せていこうと思います!
戸田宗光が文明12年(1480年)ごろ築城。以降戸田氏の居城となる。16世紀にはいると始めは松平家、後に今川家に属す。戸田康光のときに竹千代(後の徳川家康)を今川家の駿河(現在の静岡県中部)に護送すはずが寝返って織田信秀の尾張に送ったため今川義元の怒りをかった。(諸説あり)そのため今川義元に攻められて落城。戸田康光も戦死した。桶狭間の戦いの後は吉田城城主の酒井忠次や池田輝政の持ち城となる。
現在では堀や土塁などの遺構が残っており昭和以降に再建された建造物もある。二の丸跡には田原市博物館がある。
まず正面に見えるのは桜門。平成4年(1992年)に再建されたものになります。2階建ての櫓門で、大手道から城に向かう曲道から門を見ると桜門、石垣、二の丸櫓などが立ち並び、当時の人々に権威を示したと思われます。
桜門の西側。枡池という水堀です。枡のような形をしているから枡池。そのままです。当時は石垣はなかったそうです。
枡池の水は2019年10月5日に【田原城のお堀の水ぜんぶ抜く大作戦】と題して全抜きしたそうですが、もうすでにちょっと汚れが…w
そして桜門の東側。袖池という水堀。こちらは当時から石垣があったそうです。先ほどの枡池の石垣と比べると形が不揃いで年季を感じます。この袖池の石垣が田原城で最も古い石垣です。
堀の形が曲がっているのは桜門から見て(ちょうどこの写真の位置)水堀が奥まで続いて見える視覚的に錯覚させる工夫だそうです。
では桜門を通って中へ!門をくぐったこの場所は二の丸になります。
桜門を越えて左手に見えるのが二の丸櫓になります。
天守が存在しなかった田原城はこの二の丸櫓が天守の役割を担っていたそうです。昭和32年(1957年)に再建されました。現在は文化財収蔵庫となっています。
二の丸櫓内には田原城のジオラマがあったり、いろいろな展示物があります。
昔のジオラマなのに枡池に石垣があるのはなぜ!?
当時は城の周囲に海が入り込んでいたようで、守りの固さが伺えますね。
二の丸櫓は無料で入れます!
二の丸櫓の向かいには田原市博物館があります。
田原市博物館の展示物は江戸末期に活躍した画家、渡辺崋山や田原藩に関する物が多く、戦国時代の展示物はほぼありませんでした。なので写真はありません。(ごめんなさい)
ではこここから本丸へ移ります。
二の丸と本丸を繋ぐ道は土橋になっており、下には空堀が現存しています。
東側の空堀。武骨な堀です。
西側の空堀には階段があり、実際に空堀の中に入る事ができます。
階段途中の土橋の石垣。見事な野面積です。
西の空堀には通路があるので、雨の日でも靴に泥が付きません。
空堀を出ると駐車場に着きます。ここは田原市博物館の北側になります。
では二の丸と本丸を繋ぐ土橋に戻ります!
本丸だった場所には巴江神社が建っています。
田原城の城主、三宅氏の遠祖、児島高徳が祀られています。
本丸最北端から。高台になっているのがよく分かります。本来なら本丸の北には藤田曲輪があったのですが、現在では跡形も残っていません。
以上、田原城でした!
田原城周辺は復元された物だと思われますが石垣があったりして歩くだけで面白いですよ!
渥美半島は桜と菜の花と鯉のぼりのコラボが見れたり美しい場所なのでぜひ!
【開館時間】 9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
【休館日】 月曜日(祝日の場合は翌日)
展示替日(展示期間以外は展示替となります)
年末年始(12月28日~1月4日)
【観覧料】 一般 310円(150円) 小・中学生150円(100円)
()内は団体料金
【お問い合わせ】 0531-22-1720
【駐車場】 無料駐車場あり
【アクセス】 《自動車》豊川ICより60分 浜松ICより80分
《公共交通機関》
名鉄・JR豊橋駅より豊橋鉄道渥美線35分三河田原駅より徒歩15分
【田原市博物館公式HP】
別名 巴江城
城郭構造 梯郭式平城
築城主 戸田宗光
天守構造 なし
築城年 文明12年(1480年)ごろ
主な改修者 池田輝政
主な城主 戸田氏、伊木家、三宅氏
廃城年 明治4年(1872年)
遺構 石垣・堀
指定文化財 未指定
再建造物 櫓・門
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